「森の住人」のブログ

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中国語を勉強するメリットとは?:独学者のモチベーションをあげるためのツール

中国語を学ぶメリットとは?

 

 

 語学を勉強する上で継続は必須ですが、そもそもなぜ継続するのでしょう?すなわち中国語を勉強するモチベーションとは何でしょうか。

 私は中国語を学ぶ上でモチベーションを維持するのに非常に苦労しました。モチベーションが維持できないと新しいことを学べないので語学の成長につながらないのです。

 今回はそんな時に、どのようにしてモチベーションをあげてきたかについて書きたいと思います。

 

 まず、読者である皆さんにお尋ねしたいことがあります。

「なぜ中国語の勉強を始めたのですか?」

 単純に興味があったでもよいでしょう。好きな人が中国人であったでも良いでしょう。好きな文学作品、音楽、茶、食べ物、文化が中国とつながっていた。そんな小さなきっかけが皆さんの最初の中国語の学習へといざなったのでしょう。それは非常に誇らしいことです。ぜひとも大切にしてほしいです。

 

私が中国語を学習するきっかけになったのは、大きく分けて以下の2つでした。

  1. 「日中政治問題」
  2. 「中国文化」

今回の記事では「日中政治問題」について、モチベーションになったことを書きたいと思います。

 

・巷の議論は堂々巡りかイデオロギーの塊

 テレビ・ニュースで中国を見ていると伝わってくるのが、中国に関するネガティブキャンペーンです。少なくとも純ジャパの私は、小さいころから靖国参拝問題、尖閣諸島問題、反日教育と聞かされ続けていたため、私は中国に対して悪い感情しか抱けませんでした。

特に小林よしのりさんの本は子供だった私にとっても読みやすい漫画形式のものが多かったです。そのタイミングで尖閣諸島問題に対するセンセーショナルな本や、田母神さんが世間を賑わすようになっていたので、一度はこのいわゆる右翼の考えに染まりかけていたように思います。

 

 

 とはいえ右翼の人たちの意見に完全に傾倒したかと言われると、そうでもないのです。そのきっかけが、中国人や左翼系の人々との出会いでした。 

 

 まず、中国系の人たちからすれば自民党は敵です。菅総理はともかく、安倍晋三首相(当時)は、過去の日中戦争の歴史を理解せずに日本を再び軍国主義に導こうとしていると考えている総理大臣です。日本人がどう考えようと、中国人にはそのようにしか映りません。

 日本の左翼系の人たちも似たような考え方です。自民党、そしてそれを率いる総理大臣は憲法九条を改正し、日本を再び戦争に突入させ、軍国主義の再来をもたらそうとしている国にしようとしていると言うのです。私は初めて左翼の人の意見を聞いたときは

「自分たちを自分たちの力で守れないのに、何を言っているんだ」

と思った、というのが率直な感想でした。

  しかし、そのときある中国人の人たちが言っていた「中国人も平和を望んでいる」という言葉が私の中で妙に引っかかったのです。

 というのも右翼論者は中国を脅威とみなす論が前提で、その上で戦争に勝てるのかという議論を展開していました。そのため、中国が戦争をしたくない、平和を望んでいるという意見は私にとって違和感でしかありませんでした。

 

 ただ「中国も平和を望んでいる」という人々の話を聞いていると、徐々に私の中で日本側から見た視点で語る人たちと中国側から見た視点で中国を語る人たちが分けられるようになりました。

 

・誰の目線から見た問題なのか

 日中戦争にしろ、尖閣諸島問題にしろ、あらゆる側面が日本側、もしくは中国側から見た側面で理論武装されていたように思います。例えば南京大虐殺事件(人によっては南京事件とも呼ぶけれども)については、そもそもなかったと主張する人や何を持って虐殺と呼んでいるのか、虐殺という言葉を使うことで事件を政治問題化しようとしている意見の食い違いが見られました。また中国の格差問題についても、格差を別の国の人々から見れば巨大な格差に違いありませんが、私が中国に住んでいた時にこの人々から聞かれた言葉はむしろ格差があるからこそ、周りに成功している人たちを感じることができ、それゆえ成功のためのモチベーションになるのだ、という話を聞きました。

  

 そのため私の身の回りで起きている、もしくは話されている中国に関する話題は、常に誰の目線からみた論理なのか、ということを考えるようになりました。その視点はおそらく世間一般の人たちがなかなか考えないような視点ですので常に私自身で自問自答する必要があったのです。逆に言えばそれくらい大変なことであるがゆえに、私自身常に中国について考えることができてきたと言えるのではないかと思っています。

 

さてそろそろ2000字を超えてしまいます。他の話についてはまた別の機会にしましょう。